たのしい我が家_ひきこもり、夜の散歩

母親は以前からおかしかったがさらにおかしくなった。
今でも精神科に通院しているようで薬も飲んでいる。
たまに自分で飲む種類を勝手に変更しているらしい。
私が高校生だった頃は生活費や学費を納め
母を気遣う余裕もあったのでまだ良かったが
今は芳しくない。
姉は昔とかわらず無関心
母の攻撃対象外だからこその無関心。
なのに場の雰囲気をさらに悪化させる。
自分以外のものが騒ぐのが気に食わないらしい。


精神科医はなにもしてくれないらしい
私は過去のトラウマを思い出し息切れや呼吸困難に陥る。
ぜぇはぁぜぇはぁ
ぜぇぜぇ、と自分の呼吸音が耳障りで嫌になる。
これが不機嫌モードの母に見つかったら大変だ。
床に額を着け苦しんでいる私に向かって喚いてくるからだ。
精神科に連れて行かずお金をださない充て付けだと思ったのか
「精神科に行っても医者は何もしてくれない変な薬だして
 殺そうとする」
と怒鳴りつける。
分かったよ、いいよそんなことは俺が悪いから大人しくしてくれ。
お願いだ。怒鳴りつけないでくれ。
また嫌な思い出を蘇らせくれないでくれ、といくら思っても
祈ってもぜぇぜぇぜはぜはと乱れる呼吸音からヒステリックな叫びが聞
こえる。ここで親に苛立ちをぶつけるのはだめだ、制裁を受けるべきは
自分の利益のために他人を攻撃する者達だと言い聞かせ
トラウマの記憶に浮かびあがる嫌らしい
実に人間らしい者達の顔を踏みつける。
踏みつけ殴り怒りをぶつける。
ゆっくりとゆっくりと静かになる。
静かに顔をあげると母が仁王立ちで見下ろしている
ここで悲哀に満ちた顔なら幾分か私の心が救われるのだが
そんなことはありえない。
悪徳経営者たちが労働者を労働者の家族を人間と認めることより
期待が薄いのだ。