戦場で靴ヒモが解けることは

夜の散歩にでかけるためこっそりと部屋をでる。
玄関に到達し一足しかない靴のヒモをむすんでいる途中おもいだす。
時間に追われる派遣・アルバイターの技。
■正社員・公務員には理解できない 作業中、靴ヒモがほどける恐怖
仕事中、それもルーチンワークをガチガチに
詰め込まれている時給働きの非正規社員にとっては
靴ヒモがほどけることは命とりである。
そこで、数多の職場を渡り歩いてきた熟練の派遣社員や
アルバイターは靴ヒモがほどけないようにヒモの調整を
するのである。
ほどけないようにするために、結んで靴の外側
(ヒモを踏んでほどける危険性がある=時間のロス=死)
に伸びているヒモの先端部分を8の字に編まれている靴ヒモの下に通すのである。
そうすることで自分の足で自分の靴ヒモを踏み、
ほどけることを阻止するのである。
また、作業場を走り回るときにはキツクむすぶ。
立ち仕事の場合ではゆるくむすぶ。
(足にかかる負荷が少なく、キツクむすぶよりも疲れにくい。)
■結び方ではなく
けれど「解けにくい靴ひもの結び方」でやればいいんじゃないの?
とおっしゃる方もいるだろう。
しかし、現場では得意げに特殊な結び方をほどこしたが
作業開始直後すぐに解けた
アルバイター(不遇な戦士)が存在したのである。
おもうに、「解けにくい結び方」でも
結びおわりの先端部分、ひっぱると解ける重要な部分が
露出している結び方では現場ではつかえないのだろう。
■そもそも靴ヒモが解けても許される関係をつくりだすという究極奥義
時給働きの非正規社員はいかに時間のロスを防ぎ
作業をし、口うるさい職場の人間からの攻撃をも防ぐため
細かいところでも注意を払っているのである。
過剰なコミニケーションとやらでおべっかを使い、
仕事ができなくても許される雰囲気を醸し出す
タイプの人間には不要なことではある。
私は仕事ができていても靴ヒモを結ぶために
屈むだけで怒られる程の口下手だった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。