大家族番組を視聴、東大を目指す長男_親の乏しい頭で考えた協力方法が道を閉ざす。

どうにも平和でネタがないときにTV局は動物(の赤ちゃん)・食・旅番組
を放送するらしい。
そしてたまの「大家族」番組。
普遍的にウケる番組をストックするのは利に適った行為だ。
しかし大家族モノは日常を見せ付けるだけだ。
動物の赤ちゃんをみれば和み、癒される。
美味しそうな料理を目にすれば食欲が刺激される。
旅番組を視聴し、綺麗な景色の映像を見れば行った気になり満足する。
だが、大家族モノは特別に得られるものはない。
もちろんこれは個人的な感想である。
ついこの間も大家族番組が放送された。
この手の番組の見方は一家団らん、茶の間で他人様の家族にあーだ、
こーだとツッコミをいれつつ楽しむのが王道。
もちろん私もした。ひとりでね。
■東大をめざす長男
いくつかの家族が紹介されたが私が気になったのは
長男が東大を目指している家庭だ。
父親は正社員になったばかりの郵便配達員。
不確かだが母親は専業主婦だったと思う。
子供の数はキョウミネーので知らん。
とりあえず長男だ、なにを置いても長男だ。
この長男は大人しめで秀才っぽい雰囲気をかもし出していた。
勉強もでき、意欲もある長男。
だが、家庭環境は下に位置する。


■環境で差・生まれの差
東大をめざす長男に母親は理解をしめす。
塾にも通わせられないので図書館で勉強ノウハウ本を
参考に勉強方法を独自に調べ、学力が伸び悩んでいる
長男に授けたりもしている。
良い親だ。人としての親ならば。
だが、東大を受験しようとしている子の親ならば
力が足りないだろう。
番組内で拾える情報からかんがみるにこの家庭は中流~下に
位置していると思われる。
東大合格者の家庭は中の上から上流家庭が多いと言われている。
そう、親の経済力が東大合格に多分に作用するのだ。
この時点で長男はハンデがある。
そして身近に東大生や有名大学生がいないのも大きなハンデだ。
親の経済力が作用するとしても本人の努力は必須である。
東大合格者をだす家庭は身内・身近に東大生がいて、そのうえ
東大合格のノウハウを保持し、「継承」「伝授」する体制が
整えられている。勉強しやすい環境・ノウハウがある数多の
子らと差がありすぎる。いまは勉強ができる環境にあるだけ
まだマシかもしれない。
私が危惧するのは長男が家族のため学費のため
働きながら勉強をする状況である。
体が丈夫そうな印象も与えないもやしっ子体型であったので
働きながら勉強をし、弟や妹の面倒を見るのはまず無理である。
どれも中途半端になって潰れるのがオチだ。
しかし上記のような展開になる道筋しか私には観えてこなかった。
■解決策なし
大家族の長男は東大に合格できるか?
私でも分かる。このままでは行け(合格でき)ない。
親の協力はありがたいが、親の協力とは「親の思考に囚われる」のと
似たようなもので危険だ。ここはすっぱり子の夢に対しての理解ある
親という位置を保持しつつ具体的な教育は専門家に任せるべきだ。
はっきりいうと東大生を家庭教師として雇え。
できるだけ似たようなケースから東大合格した人を雇うべきだ。
東大生をポコポコ排出している一族は生活のなかで自然に
勉強の大切さ・勉強方法が継承されている。
豊かに育てる環境もある。
一方、大家族の長男はなにもない。
番組内では長男は学校が終わったら即帰宅していたが
東大を直線的に目指す家庭の子らは塾に通ってすでに高校で
習う問題を解いている。
いや、塾がどうとかではなくそのような家庭は
長男が通う中学よりも設備・人員が備わった
効率良く勉強できる私立の進学校に通わせているだろう。
不利なのは明白なのだ。
だからこそ自分と同じ障壁を乗り越えてきた人のアドバイスを
得るべきなのだ。しかし、現実ではそうそう見当たらないだろう。
TVでたまに紹介される貧しい家庭で育ち、親が低学歴なのに
東大に合格できたケースはほんの一握り。
見つけられたとしても経済力がないので雇うのも難しい。
打つ手がみつからない。
ならば建前上とはいえ「教育のプロ」である教師を頼ればよいと
私は妥協案を考えたが都市伝説とされる生徒の指導に熱心な
教師を探し出す難関が待ち受けているのに気付いた。
結局は長男本人の独力を信じるしかない。
成長してわずかに東大に届かなかったとしても
親や環境のせいにしてはだめなのだろうな。
実際にその通りだとしても自分より裕福に育ってきた
者たちから「親のせいにするな」と叩かれるにゴールデンひとし君だ。
■いままでは通用したルートが閉ざされる
ひねくれた私から言わせてもらうと、なぜ中の下の家庭に生まれながら
上流層がこぞって狙う「良い高校→良い大学→大手企業」ルートを
目指すのか不思議である。原因は親であるのはわかる。
親世代ではそれが「当たり前」であり時代が許してくれた。
貧困家庭の子でも望みは僅かとはいえあった。
だが、今の世は貧しい者に許さない。
親が凝り固まった頭のまま正規ルートだけを提案するのは世の、子の
不幸である。

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