支援者と被支援者の入れ替わりと感覚のズレ_NPOの価格破壊な便利屋業

おかしい。ひきこもり・ニートを支援するNPO(法人含む)は
なぜ就労支援セミナーばかりを開くのか。
狭い選択肢の中、それも一昔前の常識の内で行動しているように感じる。
■安くつかって「支援」アピール
とあるNPOがひきこもり・無職の方を対象に便利屋業を
させる活動をしていた。
ポータルサイトニュースでもとりあげられていた
その記事を読み、真っ先に感じたことは
「ウケがよい言葉並べて安くこきつかってるな」だ。
NPO側としてもひきこもり自助・支援をうたっていたので
サポート・オブザーバーとして心理関係のプロがついているのだろう。
しかし、あまりにもお粗末すぎる内容であった。
■相場の半額で活動
活動地区は施設の周辺。
対象は人手が足りずに困っているお年寄りが対象。
人員は引き篭もり・無職など就職活動支援をNPOから
受けている途中の方達だ。
便利屋業務を通して地域の方と交流し、
人との接し方を学び、仕事を完遂させ
仕事への恐怖感を下げさせるのが目的と思われる。
とても良い活動だとは思う。
だが業務として行うのに重要な箇所で間違っていた。
そのNPOでは相場の半額程度しか受けとっていなかったのだ。
まさか「就職できない、続かないこいつらにはこの程度の料金で大丈夫ですよ」
と被支援者を便利屋として扱わないからこそ、このような
舐めた態度をとっているとは考えたくはない。
しかし、そのような臭いはする。
■自営業者を阻害させる行為
正規とされる料金を大幅に下げるのは
業者間における暗黙の了解を破るのと同義。
値下げ競争まっしぐらである。
便利屋は大抵は少人数で構成されている自営業者ばかりだ。
例のNPOはこれらを潰しにかかっていると思われても仕方がない。
ここまで値下げをできたのは安くつかえる
人員が集まっていたからであり、ノウハウ上の差によるものではない。
NPO側としてはいくら儲けたかわ重要ではなく
「どのようにして被支援者が活動しているか」が重要であるのだ。
便利屋業でおまんまを食べている方達にとっては
迷惑行為なのである。


■自営・起業支援はしない
この便利屋業務を通してなにか得られたか?
参加している被支援者によるコメントは
テンプレどおりの「ありがとうといって貰えて~マンモスうれぴー」
で味気ないものであった。
また、この活動により実務を行う能力を得ても便利屋の職を斡旋は
してはくれないようである。
ならばNPO側職員が自営業主として便利屋開業を支えてくれるの
だろうというと、それもない。
あくまで被支援者は弱者としてイイように使われてくれってことだろう。
■便利屋業のノウハウを盗む良い場所
批判をしたが、実際に便利屋として実務をできるのは
とても良い経験だろう。その場を与えてくれたのは感謝すべきだ。
けれどそのままではつまらない。
気の利く賢い被支援者ならばノウハウを盗んで
こちらで勝手に起業すれば身のためになると思い至るだろう。
NPO側もそうそう不満を言わず安く働いて(パフォーマンス)を
してくれる人員は確保できない。息切れは時間の問題で
勝機はある。元々、便利屋は本業ではないのだから
すぐに撤退するだろう。実際、正規の料金で請け負っている
支援グループ・NPO・NPO法人が雨後の筍のごとく乱立して
いるのが現状。パフォーマンスの路線変更はしてことだろう。
支援者たちが思うように活動できない業務上の
なんともしがたい理由もあるのだろう。
しかし、巷のNPOの活動を見るに相も変わらず被支援者の感覚と
ズレているように感じる。ひきこもり・ニート・無職は
こういうことすれば嬉しがるんでしょ?と舐められているように感じて
我慢ならない。
客として、客寄せパンダとしての機能も求められている
被支援者は大変だ。支援者と被支援者の立場が
あっちこっちと入れ替わるとは摩訶不思議な社会である。

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