味噌

味噌が固まっていた。
少量しかないので大事に使っていた味噌が。
包丁の腹で押しても弾力があり刃を跳ね返すほどに。
味噌汁を久しぶりに作ろうとしたらこれだ。
タッパーに入れ半密封状態にしていたのにこのありさま。
思い返せば汁物を私以外の人間が欲しがらなかった
のに味噌の具合を未確認のまま放置した原因があるだろう。
元父・母・姉は外食するので家でたべる夕食に
関しては質素でも構わなかったのだ。
これはもしかして・・・と感じて調味料を確認してみると
生命線ともいえる海苔はあるが醤油・油がほんのわずかしかない。
マヨネーズも残りわずか。七味・バターは当然ながら存在しない。
我が家はマヨネーズとケチャップが揃うときはお金に余裕がある時だ。
調味料の不足が家計の深刻さをあらわす。
自分が調味料各種を買ってくれば良いという問題ではない。
もし月に2,000円ほどのお小遣いから調味料を捻出すると
かなりの痛手を受けるうえに、いつのまにか「調味料を買うのは私の仕事」
として認識されてしまうからだ。
全給料をいったん母に渡し小遣いをもらうシステムになっているが
調味料代金は母が私の給料から捻出する方式でないと
週に1、2度だけある100円チョコを買って家族に隠れて食する、という
楽しみが奪われてしまう。
さきほどの夕食時。
母は残りあとわずかの醤油を無駄に使い、残した。
私以外の家の人間は食材に対しての
必要醤油量の目算をしない。はたからみても必要以上に使う。
貧乏人ならば1滴1滴を大事に使って当然なのだが
それを一切しない。食事が終われば小皿には醤油が残る。
食事の一部分を切り取ってみても貧乏人特有のしみったれさがにじみ出る。